その言葉はさておき、だ。

 “茫洋”に呪われた。「そこにその労力はどうなんだ」というところで悩み続けて数時間。たった2パラグラフがこれほどまでに遠いとは。しかし、どうにかひりだしたところで、今度は“大したモンじゃない”に呪われるのだ。この言語的ED状態、スランプと言うにゃ長すぎる。脳内ボトルネックがどこかは至極明快。原因判れど対処法ナシ。嗚呼やるせなし。
 イカイカン。愚痴っぽいのはこの辺で。ところで先日、こんなサイトを発見しました↓
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「5秒で判るあなたの真実」http://www.kengoueda.com/index.php
ひらがなで自分の名前を入れると、一瞬で己を10種のうちのいずこかにカテゴライズしてくれるサイトです。そんなこんなで以下結果↓
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あなたのタイプ:0「子供の心を持ち続ける『ピュア』」
この0の丸い形を「純粋」とイメージしてください。ピュアは他の数字からの影響を最も受けやすい性質で、表面的な性格は人それぞれ実に多様です。
あなたは、これからどんどん年をとっていっても、ずっと子供のような無邪気で純粋なキモチを持ち続けるでしょう。ものごとを複雑にとらえることなく、常にシンプル。なにかと影響を受けやすいかも。あなたは、環境や人付き合いによってどんな風にでも変わってしまう人です。威張ったりしない限りは、純粋さから人が自然に集まってきます。
 情緒不安定なところもあり、自分でどうしていいかわからないことがあると思いますが、そんなときは信頼できる人に相談するといいでしょう。あなたは口うるさく言われるのがなによりも苦手。でも、信頼する人、尊敬する人の意見はとても素直に受け入れますよね。
 仕事なども丁寧に順序良くこなしていき、余計なこと、輪を乱すことはしません。職場の体質にもっとも染まりやすいのも特徴です。あなたが経営者である場合には自然とまわりが協力してくれることが多いようです。また、高級品でも日用品でも安く提供しようという、薄利多売の発想になりがちなところもあります。
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 そのこっぱずかしい言葉はさておき、内容は当たってるんじゃないのかなあ。
 ・・・と思いつつ、借りて半年、最近やっと読了したある本を思い出した。
ボトルネック
 時間がかかったのは、けしてつまんなかったからじゃございません。寧ろのっけから非常に面白かった。物語は、2年前に同級生の女友達を亡くした男子高校生が、彼女が事故死した金沢の東尋坊にやってくるところから始まる。彼はそこで何者かに呼ばれて気を失った後、なぜか東尋坊から遠く離れた市内の河川敷で目を覚ます。自宅に帰ってみると、そこには「ここは私の家」と主張する見知らぬ女子高生が。自分の住む町と同じようでいて、何かが少しずつ違っている世界。実は、彼は「もしも自分が生まれなかったら」という可能世界に飛んで来ていたのでした。そしてさてどうなるか・・・というもの。SFな香り漂う、安部公房をもそっととっつきやすくした感じのお話。つまり私の大好物*1。やるせない読後感にはなるけれど。
 何で思い出したかっていうと、この本で出てくるとある件が、私の診断結果とリンクするから。この本を読んだ人じゃないと分かんないンですが、私もまた多分に「河川敷で会った人の集合体」なんですよ。私が何のコピーかは、よく知る方々は何となーく分かるはず。ハイ、恐らく当たりです。で、そうそうコピー客体は居ないんですが、客体を見つけるとそれを新たに吸収。続けるとこんな人間が出来上がります。何をコピーして生きてきたんだって?ほっといて頂戴。
 とりあえず、スラスラ原稿を書ける文豪をコピりたい。そしたら原稿で悩まないのになあ。

*1:半年かかったのは、家に全然帰らないからね。