ビジャ!カシージャス!!

びじゃ!

 EURO2008のクウォーター・ファイナルは、いずれもとんでもない試合になった。延長に入った試合は実に3試合。中でも土曜のオランダ×ロシア戦と日曜のスペイン×イタリア戦はヤバかった!もうTVにかじりつきっぱなしで、全ッッ然眠れません。
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 ラウル好きの私は、スペイン代表応援派。彼が居ようが居なかろうがお構い無しで、兎に角スペイン代表応援派。W杯06の時も熱烈に応援していたのだけど(http://d.hatena.ne.jp/miz_ak/20060702)、決勝トーナメント緒戦で敗退。02年は準々決勝で。スペインは、「無敵艦隊」という異名とは裏腹に、実に24年間もの間ずっとEURO、W杯クラスの大規模国際大会で準決勝から上に勝ちあがったことがなかったんだそうで。まあ、そのままならなさがまた好きなんだけど。スペインがこのテの国際大会でイタリアに勝ったことが1度もないこともあいまって、今回の準決勝をブルブルしながら迎えたのでした。
 (ここから下はしばらく無色フォントです。PCの方でネタバレOKな方は、ドラッグしてご覧下さい→)前半からイタリアの守備はガッチガチ。トップのトニとカッサーノの2人で攻め込むくらいで、DFとMFの半分は後ろに張り付き。ボールポゼッションは63:37と圧倒的にスペイン。しかし、カテナチオの前で微妙に最後の攻め手に欠ける感じのまま前半が終了。後半にはパス回しが身上のスペインサッカー*1の中心的存在、イニエスタとシャビ、あとトップに居たフェルナンド・トーレスを引っ込めて、セスクとカソルラ、グイサの超若手な3人を投入するも、イタリアの守備の壁を破るには至らない。ロシア戦でハットトリックのビジャも走りに走ったけど、その頑張りは実らず。ビジャが頭を抱えるたび、私も「ぎゃー!」と叫んでおりました。それにしても、すごかったのはカシージャスゴールマウスからの飛び出してたはずなのにいつのまにか戻ってて、ゴール至近からDFの間から撃たれたシュートに反応して片足セーブしたのには驚いた!枠内狙ったロングシュートに僅かに触って逸らす身体能力たるや!PK2本ストップしたときの反応速度たるや!!もう変態レベルや!!!
 さあ、次の準決勝はロシア戦!変態レベルGKイケル・カシージャス対変態レベルFWアルシャビンの対決です。本当はコロディンも見たかったんだけど、次はカード累積により出場停止だそうで残念。前戦で「ロベカルか?」と思うようなミドルレンジの強烈キックを殆ど枠内に飛ばしてて、すごく面白かったんだけど。というか、ここで名前が挙がった3人と、私が現在首ったけのビジャ*2は、皆同学年なようで。81年生まれ(コロディンは82年早生まれ)の27歳。いずれも若さと実力を兼ね備え、働き盛りなお年頃。次も眠気の吹っ飛ぶ好試合を魅せておくれ!

▲今大会イチオシのビジャ。バレンシアから出ちゃだめよ。

*1:4-1-4-1というシステムを用い、細かく正確なパス回しで攻撃的サッカーをするスペイン代表。シャビやイニエスタダビド・シルバはそのサッカーの申し子的存在かと。特にシャビはスウェーデン戦のパス成功率が90%を超えていたんだそうで(どこかで読んだ)。こうしたサッカーになった土台は、狭いコートを使って5人で細かくパスを回してプレーするフットサルが盛んなお国であること、2軍の練習に7人制サッカーが取り入れられていることにある模様。

*2:睫バサバサ&タレ目のちびっこ選手に弱いのです。ビジャとか、サビオラとか、ラウルとか、ガットゥーゾとか、デコとか。最後の方のは違うって?あと、変態的GKにも弱いのです。カシージャスとか、ブッフォンとか、リカルドとか、カーンとか。ゆえに、PKになると必要以上に盛り上がります・・・