「ap fes'06」日記やっと最終回

くわたさ〜ん!

 あれから半月、肝心のSASまで行きつく前に息切れした「ap fes」の思い出話を、忘れる前に。
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 降ったり止んだりの雨の中、ゲスト陣も出きって、あとは大御所一人のみ。私たちのお目当て、桑田佳祐だ。「大先輩です!」という紹介とともに、イントロがドン。なんと1曲目はミスチルの名曲、『イノセント・ワールド』。麦藁帽子にTシャツ&短パンで自転車に乗って登場した桑田は、イントロだけ『イノセント〜』で変調して桑田楽曲を歌い始めるのかと思いきや、そのまんま唄い始めた。オヨヨ!?どうもキーが合ってなくて*1、低音域は辛そうだけど、桑田の歌う『イノセント〜』なんて2度と聴けないんじゃないの!?イベントがイベントだけに周りはミスチルファンが満載だけど、とりあえず掴みはOKの模様。
 ・・・なんて思っていたら、間奏のところで桑田が桜井和寿に「ブチュー」。「イヤー!」というより「ギャー!」という声に近い驚愕の叫びが客席から響く。いやあ、確かにキレイじゃない。私も桑田好きだけど、それはキレイじゃないよ・・・。それ以降、マイク1本で二人が歌うパートでも、「微妙に桜井和寿の腰が引けている」と思ったのは私だけかなあ。
 実はこの日、桑田オンリーの出陣だったこともあり、「サザンナンバーはやらずに、桑田ナンバーのみなんじゃないか」という予測をしていた。メンツがメンツだけに「奇跡の地球」は絶対やるだろうけど、あとは『波乗りジョニー』とか「ROCK'N ROLL HERO」「フロム・イエスタディ」の楽曲群なんじゃないかと。しかし、いつも通りの寒いんだかユルおもろいんだかな桑田節のMCの後に、流れたイントロは『いとしのエリー』!ほぼシークレットだった「真夏の夜ライブ」や、集大成的な「茅ヶ崎ライブ」を除くと、99年の「晴れ着でポン」以来正規のコンサートでは演られなかった名曲だ。思わずサザン狂諸氏に「エリーがキター!」とメール打とうかと思うほどびっくらこいた。
 2回目のMCで小林武史らと出会った頃の思い出話をちょっと挟んで、アレンジで小林武史が加わった名バラード『真夏の果実』。今日の桑田楽曲は、渋いバラード系なのね。と思いきや、思ったとおりやってきました『波乗りジョニー』。ギャー!(←暴れている)そしてさらに小林武史がキーボードで参加した『希望の轍』。ウオー!(←さらに暴れている)雨の中、びしゃびしゃに濡れた敷物の上でバンバン飛ぶもんだから、既に両足とも筋肉痛。
 最後は思った通り、『奇跡の地球』。生『奇跡〜』なんて、もう聴けんだろうなあと思ってたので感激。そして桑田は「また呼んでね!」「次、ミスチル出るよ!」と言いながらステージを去った。
 ミスチルは、未発表曲を2曲ほど演るなど、入魂のステージを見せてくれた。前日までは演らなかったという『名もなき詩』も披露。先行で発表された楽曲はじめ、今日演奏された楽曲はいずれも痛いほど強い「メッセージ性」が詰まっていたように思う。ゆえに時折、息が苦しくなってしまったのですが。でもフェスとしてはこれで良いのでしょうな。良いフェスでした。
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 帰りは、なんと3箇所も事故が起きたらしく、東名が20キロ超の事故渋滞。詰まってしまってはさすがに眠気と戦えないぞと思いつつ、134号で海岸を走って横横か新道に入って首都高へ回るルートを選択。鎌倉を通った時に「くまさん&アンジュナさんちが近いな〜」と思うも、時計を見ると23時過ぎ。「さすがにオトナが連絡を入れるには良い時間帯ではないな」と思いつつ、そのまま鎌倉を通過しちまいました。ちなみにウチに帰ったのは3:00過ぎ。さすがのmiz_akも疲労の色濃く、いまだ扁桃腺が腫れっぱなし。う〜む、寄る年波には勝てませぬな。 

*1:というより桑田佳祐自身、あんまり音域の広い歌い手ではないとmiz_akは思うのだが