クサいの上等!『私の頭の中の消しゴム』

コリドーの裏通り

G社さんにチケを頂いていたのに全然観に行けなかった『私の頭の中の消しゴム』を観賞。昨日Sさんとお話した際も「また川崎ですか。」と突っ込まれたのですが、ええ、川崎です。TOHOシネマズ川崎にて観賞。開映時間ギリギリに行くと既に150人ほどのキャパの部屋は8割ほど入ってて、前から3列目で観賞しました。そういや今日はレディースデーだったんスね。
さて、『私の頭の中の消しゴム』。建設会社の社長令嬢にして売れっ子ファッションデザイナーのスジンソン・イェジン)が、ひょんなことから父の会社で働く現場監督チョルス(チョン・ウソン)と出会い、恋に落ち、結婚するも、「若年性アルツハイマー」に罹って一つ一つ記憶から自己から無くして行く運命を背負ってしまい・・・というお話。韓流映画・ドラマの王道「難病系」の1本です。
元ネタになったのは、永作博美緒形直人の共演作「Pure Soul〜君が僕を忘れても」(放映:2001年4月〜、全12話)という日本のドラマ*1だったそうで。それにしても日本のコンテンツが他アジア圏で映像化されるパターンって、最近ホントに多いですなぁ。
実は私はあんまり韓流映画は得意ではございませぬ。好きなのは『オールド・ボーイ』と『復讐者に憐れみを』、あと『殺人の追憶』。いずれも骨太系。『僕の彼女を紹介します』とかの韓国ラブストーリーって、どうも音楽がベタに入りすぎてて、「うへぇ」となってしまうのですわ*2。本作も若干冒頭で音楽がうるさめ。確かにちょっとセリフはクサめ。でも会場の皆々様と一緒に私も撃ち抜かれ、珍しく号泣。
恐らくその理由は「記憶」というテーマでしょう。先日『バタフライ・エフェクト』を観た時に「記憶モノ」で関連作をざくーっと挙げたのですが*3、まぁ『バタフライ〜』とか『エターナル〜』とか、私はこのテのテーマに弱いんですわ。前に『ミリオンダラー・ベイビー』を観て号泣した後、同行した後輩に「miz_akさんが一番なくしたくないものは何ですか?」と訊かれて「記憶」と答えた人間ですから。スジン病状をチョルスが知った以降のキメシーン、バッティング・センターとかサングラスとか手紙とかはいずれも号泣ですが、やはり見どころはラスト4分間でしょう。オススメしたい1本です。
Pure Soul ~君が僕を忘れても~ DVD-BOX 私の頭の中の消しゴム ナビゲートDVD ~君が僕を忘れても~

*1:ちなみにこのドラマ、4年前の作品ですが、小栗旬やら長澤まさみやら、今をときめく若手俳優が出てるようで。脇を固める俳優陣もなかなかにシブくて良し。レンタル店にあったらチェックしたいところです

*2:先日「みなみ」さんに「最近ラブストーリーを観ているか?」と訊かれて、よくよく考えたのだけど、全然思い浮かびまへんでした。『エターナル・サンシャイン』とかか?あと『バタフライ・エフェクト』??どれも王道じゃあないか。だってそんなに得意じゃないんだもんよ。この辺が「男っぽい」と云われる所以ですかね?

*3:10/22付をご参照あれ