ズバッと3勝、毎度あり!

その瞬間、第2のハードルを越えた。

 さて、第1戦は奇襲先手必勝、第2戦は川上の熱投&下位打線爆発による全員野球の勢いで勝利をもぎ取った、CS第2シリーズのドラゴンズ。スイープでの日本シリーズ出場がかかった3戦目の今日は、元同期のM嬢(竜党)と観戦です。
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 今日はお休みの日なこともあり、余裕でバッティング練習の時間から入場。空いていた報道席の後ろで見ていたのですが、川相コーチたちも手を振ってくれたりサインに応じてたりして、結構リラックスムード。でも、その後の試合前の円陣ではアドレナリン出まくりのテンションだったそうで。そのメリハリが、CSでの好調の理由の一つかも?
 今回のCS第2シリーズはご存じの通り第5戦まであるのですが、3戦目のこの試合が始まったと同時に「これは今日終わらせなきゃダメだ」と思った私。この日、選手たちが「今日決めます」という談話を口々に残していたらしいけれど。奇襲、勢いで勝った前2戦に比べて、崖っぷちGの食らいつき方たるや。1個でも負ければ勢いが向こうに傾く。これはスイープするしかない。この試合で「3戦目で決める気迫」を最も出していたのは、やはりピッチャー。今日の先発、裏エースの中田だったのではと。

 7回と3分の2、100球を越えてからなお直球150km/h近くをマークする激投!3回もパスボールに繋がる暴投をやらかすなど、いつもどおりの「暴れ馬」なのだけど、ボールの力が違う!

 圧巻だったのは、4裏のプチ乱闘の後に李・二岡からもぎ取った2Kと、7回の二岡とのマッチアップ。ストレート勝負で内角高めに速球をズバリ!11Kを挙げて、見事に岩瀬に直結でバトンを渡した。あとは死神13番・岩瀬が4つのアウトを刈り取って終了。
  
 いろいろなところで言われていることだけど、今回のCSで一番「短期決戦用の使われ方」をしていたのは岩瀬だったと思う。阪神戦の2戦目から、4戦連続2回またぎのファイヤマン。今季も40セーブ以上をマークして、身体はボロボロだろうに、黙々とアウトを重ねていく姿に感動。いつもどおりの岩瀬のちょっとヘンテコなガッツポーズと、谷繁の満面の笑顔。本当に、本当におめでとう!*1

落合監督「苦しい試合でした。ペナントで負けて残されたチャンスはここしかないことを選手たちがよく理解して戦ってくれました。このシリーズは長引いたら今のうちの戦力では厳しいと思っていたので勝てる試合は何とか拾っていこう、結果として5試合で終わって選手たちはよくここまでやってくれたと思います。レギュラーシーズン中は動きが悪かった分選手としての意地があったのでしょう。ここにうまく合わせてくれました。本当はセ・リーグペナントレースで優勝してこういう形を迎えたかったのですが、それができなかった悔しさを選手全員が持ってこのシリーズを迎えてくれた結果だと思います。
(2年連続日本シリーズ出場は球団史上初)あくまでもセ・リーグの優勝はジャイアンツですから意味合いが違います。たまたま今回のクライマックスシリーズ日本シリーズへ行く切符をもらったということなのでセ・リーグの代表としてファイターズと戦います。監督が余分なことを言わずに選手に自由にのびのびとプレーしてもらいたいと思います。ありがとうございます。」(中日ドラゴンズ公式HPより)

 席から撮った落合監督の挨拶とヒーローインタビューの模様。森野はいつもどおり落ち着きがなくて、隣の藤井とじゃれてました(笑)レフトスタンドから起こる胴上げコール。でも、胴上げはなし。去年までのパのCSと違って、今年のCSはあくまで「日シリ出場権を賭けた戦い」であり、リーグ優勝でも日本一でもない。それとリーグ優勝の巨人を気遣って胴上げはしないということみたいで。知ってはいたけど、残念。でも、代わりにレフトスタンドまで監督以下スタッフと選手たちがご挨拶に来てくれました。miz_akも、最愛の井端のネームタオルを掲げて感涙でした。

 リーグ優勝はならなかったけど、なんとか忘れ物を札幌へ取りに戻る切符は手に入れた。10.6&10.8で苦渋をなめ、去年の日本シリーズも、戦力的に楽勝と言われていたのにガチガチになってあっさり敗北。短期決戦に弱いと言われ続けたドラゴンズだけど、今年は違うはず。CS第1シリーズ、第2シリーズを勝ち抜いて短期決戦を制せるメンタリティを手に入れた。日本ハムの研究も怠っていない。
 あとは、53年ぶりの日本一を持って帰ってくるだけでしょ。あと7戦、頑張れドラゴンズ。

*1:YANKに行かないでね!岩瀬!!