映画で裁判を考える。その1:「裁判」がキーワードに挙がる映画

 前からその傾向はあったんじゃないかと思うが、最近、裁判の傍聴がさらに混みあいつつあるらしい。昨日とあるニュースで、とある傍聴オタク*1が「なぜ傍聴をするのか?」の問いに対して、「裁判には本当の人間のドラマが詰まってるんです」というような意の答えを返していた。その是非はさておきとして、確かに法廷モノというのは、喜怒哀楽やら世相やらミステリーやら問題提起やら、そんなものを混ぜこみやすいのかもしれない。
 ところが最近、混ぜこみやすいか否かなぞという次元から超越し、限りなく写実的で、格別に骨太な法廷劇に出会って、頭をブン殴られた気がした。周防正行監督最新作『それでもボクはやってない』である。とりあえずここから数回にわたって、本作の感想と最近見た「法廷劇」の感想と、幾つかの覚え書きを残すことにしてみました。「映画で裁判を考える。」とかと仰々しいお題をつけてしまいましたが、あくまでユルく行ければと。
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 以下にて思いつく限りの「法廷劇」を列挙。今日一日だけではコンプリート不能なので、ちょびちょびリバイスすることにします。抜けてるのがあったら教えてくださいな。
【覚え書き】「裁判」がキーワードに挙がる映画
それでもボクはやってない(07)
愛の流刑地(07)
■ゆれる(06)
エミリー・ローズ(05)
スタンドアップ(05)
■容疑者室井慎次(05)
ニューオーリンズ・トライアル(03)
半落ち(03)
ジャスティス(02)
■ハイ・クライムズ(02)
I am Sam アイ・アム・サム(01)
■キューティー・ブロンド(01)
■英雄の条件(00)
エリン・ブロコビッチ(00)
ザ・ハリケーン(99)
■39 刑法第三十九条(99)
レインメーカー(98)
■ライアー ライアー(97)
評決のとき(96)
スリーパーズ(96)
フィラデルフィア(93)
ア・フュー・グッドメン(92)
■愛という名の疑惑(92)
■いとこのビニー(92)
12人の優しい日本人(91/映画版、90/舞台版①、05/舞台版②)
推定無罪(90)
告発の行方(88)
■白と黒のナイフ(85)
東京裁判(83)
■評決(82)
ジャスティス(79)
白い巨塔(66/映画版、78〜79/TV版①、03〜04/TV版②)
ニュールンベルグ裁判(61)
■非情の町(61)
或る殺人(59)
十二人の怒れる男(57)
■情婦(57)
■34丁目の奇蹟(47)
■パラダイン婦人の恋(47)
■海の魂(37)
オペラハット(36)
                                    
【番外編】他にもこんな作品があるようです
■評議*2
■最後の弁護人(03/TV)
■ヒーロー(01/TV)
■合い言葉は勇気(00/TV)
■O.J.シンプソン裁判(00/TVM)
■アリー・my love(97〜02/TV)
■ゴースト・オブ・ミシシッピー(96/未公開)
■誘導尋問(95/TVM)
(この後、気が向けば一言紹介付けるかもしれません。いつか。)

*1:彼らはどうやら「第3の裁判官」とも呼ばれているらしい。そんなに高尚かどうかは・・・まぁいいか。

*2:最高裁制作の裁判ムービー。今のところ、一般に公開されているものじゃないみたいです