朝から晩まで裁判!裁判!!「逆転裁判 蘇る逆転」「逆転裁判2」

 激烈に美味い肉を食べ驚愕しつつ育成論から店頭展開まで11時間語り通した、怒涛の京都・大阪出張取材から1週間*1。ヨレヨレしながらその活字化に勤しむmiz_akです。ヨレヨレの原因はいつも通り「飲んだり騒いだり歌ったり」なのだが、宵っ張りモードなのもダブルパンチで効いている。その理由は・・・「裁判」だ。といっても本当に裁判沙汰になっているというわけでは勿論無く、なんのことはない、今更ながらゲームの「逆転裁判」にハマっているのである。しっかし、これがまた・・・・・・ヤバい!!!!
逆転裁判 蘇る逆転 Best Price! 逆転裁判2 Best Price!
 「逆転裁判」とは、ゲームボーイアドバンスGBA)で2001年に発売され、奇抜なゲームシステムと高いクオリティで人気を集めてシリーズ化された“法廷バトル”ゲーム。いわゆるアドベンチャーゲームで、“探偵パート”で謎解きをして証拠品を集めて、“法廷パート”の証人喚問で証人の証言のアラを探して勝利を勝ち取るというもの。懐かしの「ポートピア連続殺人事件」に裁判シーンが追加されてそれらを交互に楽しむ感じの作品だ。
 主人公は新米弁護士の成歩堂龍一(なるほどう りゅういち)。プレイヤーは彼を操作して、彼のアシスタントや、時により検事や刑事の力を借りて事件の真相を追っていく。普通にプレイを開始すると、まあお話は破天荒だし、弁護士が不法侵入はするわ窃盗は働くわ「いやいや、それはマズいでしょ」のオンパレードだし、通常の裁判や法律とは異なった部分も多々あるのだが、途中からそんなのはどうでも良くなるほど引き込まれる。キャラクターとストーリーが秀逸で、立派なミステリーとして、そして人間ドラマとして楽しめてしまうのだ*2。良くできたマンガやら小説やらに“キャラクターが勝手に歩き出す”という表現の賛辞が述べられることがあるが、まさにそれだ。ストーリーは基本的に「刑事コロンボ」「古畑任三郎」のような倒叙形式で語られるのだが、その形を逆手に取った演出だとか、バリエーション豊かで非常に良く練られている。
 また、キャラクターとストーリーだけでなく、システムも素晴らしい。
 私がプレイしたDSベストプライス版には、「1」はGBA版の読み切り4話に加えて新作1話が、「2」にはGBA版と全く同じストーリーの読み切り4話が収録されている。読み切りはいずれもはじめの1話が導入的&機能説明的な難易度の低い短編となっていて、第2話、第3話と進むうち難易度がUP、最後にかなりの読みごたえな第4話に挑む・・・といった構成だ。「2」には、登場人物が抱える秘密が鍵の形で可視化され主人公が質問と“証拠のつきつけ”でそれを外すという「サイコ・ロック」システムが加わったり、「1」に追加された新シナリオ“蘇る逆転”ではDSという媒体の機能をフルに生かした種々のシステムがお目見えしていたりでシリーズが進むのと歩を同じくして進化しているのだが、これらが非常に面白い。粉を振ってそれを本当に「吹き飛ばして」指紋採取をするくだりなどには、「ゲームもここまで来たか・・・」と感心してしまう。
 おかげさまで京都の行き返りの新幹線で、営業中の地下鉄の中で、寝る間も惜しんで「裁判!裁判!!」なのである。今朝ほど「1」「2」が終わったのだが、「2」の最終話「さらば、逆転」などは震える出来だ。しかしとあるホームページで『なんとバッドエンディングがあるらしい』と読んで驚愕。ももも、もっかいやらなくちゃ!
 ちなみにDS版は「1」「2」が出ているだけなのだが、このシリーズはGBA版にて「3」が既に発売されている。・・・ここまで出たら「3」もDS化されるんだろうなあ、でもそれはいつなんだろう。それまで待つか、GBA版を買うか、嗚呼悩ましい。とりあえず今日体験版の「4」をダウンロードしてちょっと遊んでしまったのだが、ここで驚愕。しゅ、主人公、なるほどくんじゃないの!?そして「4」の第1話の依頼人・・・・・・か、彼はァァァァ!!!!!!やばい、書いてるだけで禁断症状が出てきた。
 まだプレイしたことのないDSユーザーの方々、DS版、お勧めです。ぜひ遊んでみてください。

*1:これで月末にまた名古屋に出張しようと企んでいるのだけど。

*2:・・・褒めすぎか?