伝統の一戦、グレーに煙る。モナコＧＰ

　5月といえば、当業界的にはカンヌ。国外出張組もちらほら帰国し、週明けには通常営業開始の模様です。毎年、「あたしにもカンヌ出張があったら、２〜３日だけ居残って絶対行くのにぃ*1」と羨ましく思うカンヌ出張。だって近くでやってるんですもの、Ｆ１界のお祭り・モナコＧＰが。
　1929年から開催されたというモナコＧＰは、今年で69回目を迎える伝統の一戦。Ｆ１サーカスの中でも随一の人気レースだ。南フランスのモナコ王国内の公道を使って行われるゆえにコース幅は激烈に狭く、そしてグリップが非常に弱く*2、本当に早いレーサーでないと勝てない、ポール・トゥ・ウィンが非常に多いサーキット。ゆえに、ここを得意とし、数回に渡り優勝したドライバーを、敬意を込めて「モナコ・マイスター」と呼ぶ。グラハム・ヒル、プロスト、セナ、そしてミハエル・シューマッハにだけ与えられた「勲章」なのだ。
　今年もやってきたモナコだったけど･･･うーん微妙でしたな。理由は一つ。そのモナコ・マイスターの一人、ミハエルだ。*3
　スカパーで観て、かつその後HDDの録画を見直したんだけど、ハンドルを取られてマシン制御を失ったようには見えなかったけどなぁ。いや、はじめて観た時には「あ！縁石乗ったか！？」と思ったんだけど、上空からの映像では縁石に引っかかってないみたいだし。う〜〜〜ん。是が非でもポールが欲しかったんだろうか。2番手って言っても1列目でしょ。確かにアロンソは逆れないやもだけど、それでも8ポイントは稼げたと思うんだが。。最後尾から前代未聞の17台抜きを見せてくれただけに･･･いやはや残念です。
　つーか謎なのはレッドブル初の表彰台を齎したデビクルさまの「艶姿」。おまえさん･･･背中に何故マントが？スー●ーマンですか？↓

モナコGP_サーキットデータ

■サーキット名：モンテカルロ市街地コース
■全長：3,370m
■予選ラップレコード：ファン・パブロ・モントーヤ（1'16"676／2002年)
■これまでのウィナー：いっぱい居るので割愛。2000年以降は以下のとおり↓
2005年 キミ・ライコネン （マクラーレン・メルセデス）
2004年 ヤルノ・トゥルーリ （ルノー）
2003年 ファン・パブロ・モントーヤ （ウィリアムズ・ＢＭＷ）
2002年 デイビット・クルサード（マクラーレン・メルセデス）
2001年 ミハエル・シューマッハ（フェラーリ）
2000年 デイビット・クルサード（マクラーレン・メルセデス）

*1:いや、絶対ムリだろ！･･･とは存じ上げております。スミマセン！

*2:数年前なんかは佐藤琢磨が横滑りしたまんまでトンネルをズバーン出てきて、シケインに突っ込んでクラッシュ。どえらい度肝を抜かれた。･･･一歩間違えば死んでましたな、あれは。

*3:経緯を知らない御仁にちょっと説明→予選で最速ラップを出して暫定トップに立っていたシューマッハが、予選を１分弱残して続いてもう1周アタックした際、なんと最終コーナー「ラスカス」でストップ。本人は「マシントラブル」と言うが、オンボード映像を見ても、ＴＶ映像でマシンの挙動を見ても、どうみても怪しい。後続のライバル・アロンソが自身を上回るラップを叩き出しているのを知って（知らないかもだけど）、「わざと止まったんじゃないか」という疑惑が持ち上がった。レーススチュワードからジャン・トッドから、本人から、もう皆巻き込んで数時間にわたる審議が行われた挙句、ミハエルをクロと判定。故意かどうかにつき彼は否認したまま、予選ラップタイムを全て剥奪され＆最後尾スタートを余儀なくされる･･･ということがあったんですな。