JAC的ヒーローアクション?「亡国のイージス」

川崎チネチッタにて鑑賞
自衛隊イージス艦を乗っ取った犯人グループと乗員の闘いを描いた軍事アクション。我が愛する真田広之主演。
うーん、なんだか使い旧されたテーマを昔ながらの「熱血漢が頑張っちゃう」展開で描いてて、新しさは感じなかったんだよなぁ。これで今年の福井晴敏原作映画は劇場で3本とも観たんだけど、どうもいずれも 記号的な感触が払拭できず・・・でした。記号と記号を繋げて感情を惹起させてるという感じ?原作を読んでないから、原作自体がそうなんじゃないかと思いつつ、見極められないんだけど。阪本監督が「KT」で見せてくれた重厚さをもう一回見たかったんだけど、そうなると「大衆的なエンターテイメント」じゃなくなるんだろうなぁ。確か阪本監督も製作発表のときに「何故僕にと思ったんですが、全うさせていただければ」と仰ってて、「今回は職業監督的なアプローチをするんだろうな」と感じたんですが。逆に「大衆的〜」としてはおもろいものでした。”ハープーン”が発射される対空兵器戦のシーンはカッコよかったっすよ。
・・・なんて思いつついつも通りにパンフレットを買った。駐車場で袋ごと足の上に落として(←マンガのひとコマかなんかか?な感じですが)ひとしきり痛がった後、よくよく見てみると、このパンフレットが凄い厚さ!久しぶりに台本がフルで入ったパンフにお目にかかれました。これ!これだよー。最近パンフって全然シナリオ採録がなくなっちゃったんですが、実は映画観た後に結構楽しめるんですよね、これ。微妙に役者の台詞が違ってたりすると、「なに?これはアドリブだったのか??」とかね。あと寝ちゃった時は便利(笑)こういうの、増えないかなー。
ちなみにこのパンフ、デザインの感じがどこかで見たにほひがするぞ!!・・・と思っていたら、やはり私がものすごく敬愛するデザイナーKさんのものでした。『たそがれ清兵衛』『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』とかのパンフはこの方のプロダクトです。私がお仕事させていただいたのは『踊る大捜査線THE MOVIE』の時からだから、ウチの雑誌の98年5月号からか?その後、『学校の階段4』『シックス・センス』『スパイキッズ3-D:ゲームオーバー』、あと『Shall we Dance?』『ザ・リング2』とか、ホントにお世話になりつづけです。業界誌の中での広告だから、一般の方々にはお目にかける機会はあんまりないんですけどね。いつもラフをまるっきりに近く無視こかれるんですが(笑)、その代わりいつもとんでもなくビックリするデザインをあげてくれる方です。その才能と「安い・ウマい・早い」の三拍子には、最大限にリスペクト!!!最近は、我がレンタル業界誌(ビ●オ・インサイ▲ー・ジャ○ン)の外づけ小冊子企画で「切り抜き『ローレライ』」なる組み立て冊子をデザインしてくれてます。多謝。
あれ、すっかり映画の感想じゃなくなっちゃったなー。
亡国のイージス 1 (モーニングKC)