［映画］［★★★★1/2］大人と子供のためのハーフビターな残酷童話「チャーリーとチョコレート工場」

やっっっと後ればせながら見てきました。すばらしく良いです。・・・ここまで書いたらバタつきはじめたのでまた今度。
〜〜〜
さて、校了とプレゼン週間が終わったので、気を取り直して（？）。
『チャーリーとチョコレート工場』とは、昨年公開された感動作『ビッグフィッシュ』に続くティム・バートン監督の実写最新作です。原作は、32ヶ国語で翻訳され、全世界で1500万部を売り上げている（らしい）ロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」。この原作は既に一回映画化されているようなので、本作はそのリメイクになるのかな？
世界中の子供達に大人気だけど、15年間もの長い間、その工場に人が足を踏み入れたことがないというチョコレートブランド「ウォンカ」。この工場長のウィリー・ウォンカが驚くべき声明を発表。それは「ウォンカ製のチョコレートに同封された“ゴールデンチケット”を引き当てた子供達を工場に招待します」というものだった。チケットはわずかに全世界で5枚のみ！世界中の子供達がやっきになってチケットを捜す中、極貧のチャーリー少年のもとにその中の1枚が舞い込んでくるのだが・・・といったお話です。
何といっても素晴らしいのは、ティム・バートン監督ならではの微細まで描きこまれたファンタジーな世界観！チョコレート工場の中などの舞台やキャラクターの造形は「さすが！」です。ウンパ・ルンパとか、ロバート・ロドリゲスの各映画に出てくるダニー・トレホ並、いやそれ以上のインパクトでは！？観てる間ずっと、「Mr.ビーンがおる、Mr.ビーンが」と思っていたのですが*1。ウンパ・ルンパ達の歌う歌がブラック＆キュートでこれまた良し。劇中にミュージカルシーンがある映画にはたくさん面白い作品がありますが、この映画はその中でも造形の面白さと合わせ技一本！・・・で、出色の作品なのでは。ちなみに本作のサントラ、バカ売れの模様です。Amazonでの売り上げランキングでも目下音楽部門第37位。万単位売れれば御の字なサントラ市場で、既に2万近くを売り上げているようです。
あとはジョニー・デップの演技ですね。彼とティム・バートンのタッグは、『シザーハンズ』（90）、『エド・ウッド』（94）、『スリーピー・ホロウ』（99）に次いで4度目。ちなみに日本では『パイレーツ・オブ・カリビアン』には及ばなさそうですが、アメリカではジョニー・デップ主演作の中でイチバンのヒット作になった模様です。白塗りジョニ・デもカッチョ良かったですが、私が首ったけだったのはチャーリーのお父ちゃんだったんですけどね（笑）
ちなみに観た後の私の一言は「もっかい観てもいい！？」。ディズ●ーランドの乗り物のような映画だと思います。と言いつつブラックなところも多いし、悪いコ達はとことんヤなやつらだし、ユメとキボーだけじゃあない残酷なところもありますけどね。とはいえ非常に楽しい映画なので是非観てみて下さいまし。あと、来週から『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』の続編『コープス・ブライド』も公開されるので合わせてチェックと行きたいところですな。

ぱっと思いつく限りでのミュージカル・シーンが入る音楽映画の名作たち

■ムーラン・ルージュ（★★★★★）
■ダンシング・ヒーロー（★★★★★）（いくら★をつけても足りん足りん足りんわ〜〜ッ！！）
■チャーリーとチョコレート工場（★★★★1/2）
■シカゴ（★★★★）
■サウンド・オブ・ミュージック（★★★★）
■天使にラブ・ソングを・・・（★★★★）
■サタデー・ナイト・フィーバー（★★★★）（カッチョえ〜のよね〜〜）
■ダンス・イン・ザ・ダーク（★★★1/2）*2
■ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ（★★★1/2）（ミュージカルではないか！？）
■フットルース（★★★1/2）（懐かしい・・・）
あとは・・・『ブルース・ブラザース』（★★★）『世界中がアイ・ラヴ・ユー』（★★★）『ムトゥ踊るマハラジャ』（★★1/2）、それから『ウエスト・サイド物語』『コーラスライン』『ジーザス・クライスト・スーパースター』（実は未見・・・お恥ずかしい）あたりですかねぇ？

結構多いな（笑）